今度はセシルの子供が犠牲に 今でも続くトロフィーハンティング

// ジンバブエでライオンの「セシル」が殺害されたのが 2015年7月1日。 2年後の2017年7月、今度はセシルの子供がハンターに殺害されました。 (殺害されたザンダ) 6歳のライオン「ザンダ」は7月7日、ジンバブエ北部にあるワンゲ国立公園付近でハンターに射…

ラッコの保護に奮闘する米カリフォルニアの水族館と「二ホンカワウソ」の絶滅

// いわゆる「カワウソ」と呼ばれる動物には13の種があります。 しかしその多くが生息数の増減を繰り返してきました。 カワウソは毛皮目的で大量に殺害されてきた歴史があります。 また魚介類をエサとする動物であることから、漁業に対する脅威とみなされ、…

トラの生息数はわずかながら増加 しかし本当の回復までは長い道のり

2016年、世界自然保護基金(WWF)はトラの生息数が2010年の3,200頭から3,900頭へ増加した、と発表しました。 密猟を取り締まるパトロールを導入したり、生息地の保護に取り組んだ結果であると見られています。 わずか700頭という文字通りの「微増」ですが、…

犬肉販売は禁止のはずが・・・ 王林の「犬肉祭」今年も開催

1か月前にこのブログで、中国で犬肉の販売が禁止されたことで、開催が予定されていた王林の「犬肉祭」も今年は中止になるだろう、という内容の記事をアップしました。 しかしながら、王林での犬肉祭は開催されました。 たとえ中止にならなくても、従来のよう…

イギリス総選挙の結果がもたらすもう一つの懸念 象牙取引の禁止を訴える王子と継続を目指す保守党

先日このブログで、イギリスのキツネ狩り復活の恐れについてふれました。 animallover.hatenablog.com 総選挙の結果は、キツネ狩り復活を支持する保守党が(議席は減らしたものの)政権の座にとどまる結果となりました。 実は保守党の政策で気になるのは、キ…

米コネチカット州 虐待された動物の権利のために弁護士選任が可能に

アメリカでは毎年数千件の動物虐待が報告されています。 しかし、人が犠牲となる事件に比べると、動物虐待はどうしても裁判所での優先順位が低くなったり、場合によっては取り上げられないまま放っておかれることもしばしばあります。 そこで、この状況を変…

キツネ狩りは復活してしまうのか 動物愛護団体も注目の6月のイギリス総選挙

5月の終わり、イギリス首相官邸があるロンドン・ダウニング街でデモンストレーションが行われました。 キツネ狩りに反対する人たちが、保守党政権の政策へ抗議したものです。 【イギリスの「キツネ狩り」とは?】 「キツネ狩り」というのは、訓練された猟犬…

プラスチックの輪にはまり込み死亡したアザラシ 人のゴミが引き起こす惨たらしい結果

このアザラシは、まだ小さい子供だった時に、海中に流れていたプラスチックの輪にはまり込んでしまったと見られています。 プラスチックの輪が残ったまま体はどんどん大きくなっていき、皮膚を締め付け、さらには筋肉をむしばむほど食い込んでしまっています…

中国で「犬肉」禁止の決定 王林の「犬肉祭」開催直前

※こちらの記事については、その後犬肉祭が開催されたという報道があったため、6月25日付の記事「犬肉販売は禁止のはずが・・・ 王林の「犬肉祭」今年も開催」でフォローアップしました。 中国で行われてきた犬肉の販売が、一時的にではありますが、禁止され…

レッドリストで絶滅危惧種に指定されたキリン アメリカ国内でも絶滅危惧種指定に向けて声が高まる

2016年12月、キリンが国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに絶滅危惧種として載ることになったというニュースがあり、このブログでも紹介しました(「親しみがある」≠「生息数が多い」 キリンという身近な動物が実は静かに絶滅に向かっているという皮肉…

虐待の末に建設現場に置き去りにされた犬がもう一度人と生活を始めるまで

これは新種の動物ではありません。 れっきとした犬です。 トルコで保護された迷い犬の「パスカル」(4歳)。 発見されたとき、この犬はビルの建設用地に置き去りになっていました。 報告されているところによると、二人の子供がいたずらでパスカルに危害を加…

7年間檻の中に閉じ込められていたオランウータン 森林への復帰にむけてリハビリに励む

ただの物置にしか見えない小さな小屋。 中には農具などでも入っているように思えます。 しかし、ここにオランウータンが7年間にわたって閉じ込められていたのです。 インドネシアのボルネオ島。 オランウータンのエイミーは、生まれ育った森林からはるか遠く…

密猟だけではない チーターが絶滅の危機に追い込まれたもう一つの理由

アジアチーターは、かつてはインドからトルコ、アラビア半島に至るまで、広い地域を生息地として暮らしてきた動物です。 2010年、イランにある国立公園や野生動物保護区内に数々のカメラを設置し、このアジアチーターの生息数を集計する試みが行われました。…

中国の象牙取引禁止 日本も原因だった「ゾウ絶滅の危機」をめぐる歴史をもう一度学ぶ

中国が2017年の象牙取引の全面禁止を決定し、その確実な実行が期待されていますが、これは私たち日本人にとっても決して他人事ではありません。 バブル経済に向けて調子に乗っていた日本人が大量の象牙を購入したことで、ゾウの生息数を激減させてしまったこ…

3匹のブタ 人とブタが仲良く暮らす3つの話

【その1】 この農場では、ブタが飼育されています。 お母さんブタは顔を横に向けることもできないほど狭い檻の中に閉じ込められ、赤ちゃんを産むだけの生活を余儀なくされています。 赤ちゃんが生まれても、6か月たつと次の赤ちゃんを産むように仕向けられて…

韓国最大の食用犬市場が「閉鎖」 それでも犬食は続けられる

韓国の城南(ソンナム)市にあるモラン市場は、毎年8万頭の犬を売りさばく韓国最大の犬肉市場です。 売られる犬は生きたままの場合もあれば、殺害して加工したものが売られていることもあります。 韓国全土で消費されている食用犬の約3分の1がこの市場で取引…

干ばつに苦しむケニアで野生動物のために一人で給水活動を続ける男性の話

ケニアにある「ツァボ・ウェスト国立公園」。 ここでは2016年6月から雨が降っておらず、野生動物が暮らす公園内には一滴の水もない状態が数か月続いています。 この状況に向かって一人で活動を続ける男性がいます。 地元の住人パトリックさんは、毎日3,000ガ…

2月27日は「国際ホッキョクグマの日」

毎年2月27日は「国際ホッキョクグマの日」(International Polar Bear Day)に制定されています。 これは動物保護団体である「Polar Bears International」が決めたもので、あくまで民間レベルで行われる活動であり、強制力を持つようなものは何もありません…

生まれつき前脚のない子犬 深刻な障害を抱えながらも里親といっしょに前向きに生きる

子犬のナビーは生後間もない段階で、獣医師が安楽死を勧めざるを得ない状態でした。 ナビーは前脚のない状態で生まれてきました。 ナビーを生んだ母親は育児放棄せず育てようとしていましたが、いっしょに生まれた兄弟たちと一緒に暮らしてゆくことができな…

「有害動物の生息数を抑える」という建前でコヨーテの殺害コンテストがアメリカで開催される

アメリカ北西部に位置するワイオミング州。 全米50州の中では最も人口が少ない州ですが、自然環境が豊かで多くの野生動物が生息しています。 とくにバッファローやハイイログマ、北米カモシカ、そしてコヨーテなどがその代表的なものです。 このコヨーテを巡…

サルが電線で感電してしまう事故が多発する南米 絶縁ケーブルの普及に向けた活動が進む

こちらはサルのヴィンセント。 コスタリカに生息する「ホエザル」です。 ホエザルはクモザルの一種で、南米に多く生息しています。 南米では絶縁されていない電線や変圧器が多く使われています。 今までは野生の森林だった場所にも、近年は人が住み始めたり…

アメリカ最大のサーカスが営業を終了 果たしてこれは動物愛護が定着した結果なのか?

「リングリング・サーカス」は146年の歴史を誇る世界でも最も有名なサーカス団のひとつでした。 このサーカスが2017年5月をもって終了することが、このたび発表され話題になっています。 【ゾウたちの引退により収益が減少】 かつてはサーカスの代名詞とまで…

韓国から「食用」のイヌを救助 里親さがしよりもトラウマ克服が課題

韓国でイヌの肉が食用とされていることはよく知られています。 イヌの肉を使った料理を提供しているレストランは韓国国内に4,000店舗を超えるといわれています。 必ずしも毎日の食卓に上るふつうの食べ物ではないらしいのですが、それでも30%の韓国人が一生…

2016年 苦しい状況に追い込まれた動物たちへ温かい手を差し伸べた人たち

2016年。 このブログでは、どちらかというと「人 vs. 動物」の対立が原因で苦しい状況に追い込まれてしまった動物たちを紹介する記事が多くなりました。 来年も状況が改善しない限り、動物の惨状を追っていくつもりです。 しかし、「人 vs. 動物」ばかりでな…

中国が動き始めている「象牙取引の全面禁止」 ほかの国にもある問題とは?

今日も15分ごとに1頭のゾウが殺害されています。 象牙目的のために行われている殺害ばかりです。 この象牙は主に中国へ輸出されます。 中国は合法・非合法含め、世界最大の象牙市場です。 この中国は昨年(2015年5月)、今後国内の象牙売買の完全閉鎖に向け…

「親しみがある」≠「生息数が多い」 キリンという身近な動物が実は静かに絶滅に向かっているという皮肉

すでに日本でも多くのメディアで報道されているとおり、今度はキリンが国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「絶滅危惧種」に指定されました。 レッドリストの「絶滅危惧」のうち「危急(vulnerable)」に指定されたということは、これから何らかの保護…

「ウォンバット」という興味深い動物について学習しよう

「ウォンバット」という動物については、今までこのブログでは取り上げたことはありませんでした。 この動物の興味深い特徴について分かりやすくまとめられていた記事がありましたので、ここに紹介したいと思います。 【後ろに向かって開いているお腹の袋】 …

「世界一悲しいホッキョクグマ」 中国のショッピングセンターから自然の海へ帰ることが決定

中国南部の広州市にあるショッピングセンターには、動物園が併設されています。 この動物園にはホッキョクギツネ、オオカミ、セイウチ、シロイルカなど500種類の動物がそれぞれ小さい部屋に閉じ込められていますが、各部屋には窓もなく、木を植えるなど自然…

失われ続けるコアラの生息地 森林伐採を許可する協定が延長の可能性

コアラといえばオーストラリアですが、実際は広大なオーストラリア大陸の東海岸だけに生息しています。 (https://www.savethekoala.com/about-koalas/interesting-facts) このうちニューサウスウェールズ州のコアラ生息数は、1990年から2010年の20年間に推…

ナマケモノ 可愛らしい動物の興味深い習性 その2

以前、こちらの記事でナマケモノのあまり知られていない習性についてまとめました。 animallover.hatenablog.com この記事に書いたこと以外にも、ナマケモノの生活には面白いことがもっとありました。 一部は前回の記事と重複しますが、このマイペースな動物…

ユキヒョウ 推定生息数わずか4千頭の絶滅危惧種が直面する危機的状況

現在、ユキヒョウの生息数はわずか4,000頭のみといわれています。 その生息数は過去16年の間に20%減少していることも分かっています。 このたび「Traffic」という野生動物の違法取引を監視する団体が、最新の情報をもとにユキヒョウが直面する危機について…

ボルネオ島のオランウータン 1歳半の赤ちゃんまでもが巻き込まれる現状に改善の兆しは見えず

ディディックは生後18ヶ月のオスのオランウータンです。 インドネシアのボルネオ島にある地元のお店の外で、衰弱して倒れているところを発見されました。 そのとき、ディディックの肩には銃弾の弾が食い込んでいました。 動物救護団体「インターナショナル・…

ゾウ、サイ、ライオン・・・ 2016年「ワシントン条約締約国会議」で議論された絶滅危惧種たち

9月24日から10月5日まで、南アフリカのヨハネスブルクで「ワシントン条約締約国会議」が開催され、絶滅の危機に瀕している動物たちについて新たな対策が採択されました。 議論された動物の一つは前回このブログでもご紹介した「センザンコウ」で、今回の会議…

「センザンコウ」って何者? 意外と知られていないこの絶滅危惧種について学ぼう

硬いうろこに覆われた体と独特な歩き方。 まるで特撮映画に出てくる怪獣のようにも見える独特な風貌をしています。 日本では「センザンコウ」、英語では「パンゴリン」と呼ばれるこの動物。 はたしてその名前になじみのある人はどれくらいいるのでしょうか?…

地球温暖化とホッキョクグマに迫る危機をあらためて学習しよう

北極海に浮かぶ氷(海氷)は、ホッキョクグマたちが狩りをし、休息し、また子育てをするために必要不可欠な場所です。 現在、北極海の19の場所でホッキョクグマの生息が確認されていますが、そのすべての場所で氷の量が減少してしまっている、という調査結果…

ヒガシゴリラ 最新レッドリストで「絶滅寸前」に 私たちがヒト科の動物について知っておきたいこと

国際自然保護連合(IUCN)が発表した最新のレッドリスト(野生動物保全状況リスト)で、ジャイアントパンダが従来の「絶滅危惧(Endangered)」から「危急(vulnerable)」へと一段階下げられたことが分かりました。 これはパンダの現状が、絶滅から一歩離れ…

ガザ地区の動物園 ようやくすべての動物を保護

以前このブログでも紹介した「ガザ地区の戦闘に巻き込まれた動物園の動物たち」。 罪のない動物たちが事実上の監禁状態を強いられていたこの動物園にもようやく動物愛護団体が救助に訪れ、動物たちを少しずつ運び出し、ヨルダンの動物園やアフリカの野生動物…

生息数が減り続けるゾウ 相変わらずひどい密猟の実態と「パークレンジャー」たちの活躍

2015年の1年間で、約20,000頭のゾウが象牙目的で殺害されたといわれています(一部では約24,000頭という報告もあり)。 その一方、同じ1年間で生まれたゾウの頭数は20,000頭よりはるかに少ないという調査結果も出ています。 この計算では、当然の結果として…

アメリカ南部に生息する「ゴファーガメ」 その甲羅にペイントするという悪質ないたずらが発生

米フロリダ州では、心無い人たちがカメの甲羅にペイントをするという悪質ないたずらが横行しています。 フロリダ州の「魚類・野生生物保存委員会」はいたずらの対象となった「ゴファーガメ」の写真を公開しました。 今のところ被害を受けたカメは5匹発見され…

チンパンジーも違法取引の対象に グドール博士が訴えるその現状とメッセージ

このブログでは今まで、オランウータンの子供たちがペット目的で捕獲され違法取引の対象になっている現状を紹介してきました。 しかしこれはオランウータンだけに起こっていることではありません。 イギリスの著名な動物学者ジェーン・グドール博士によると…

あらためて注意したい 犬の脱水症状

最近この動画がネットに投稿され、フェイスブックなどで話題になりました。 このイヌがどのくらいの間このクルマの中に閉じ込められていたかは不明ですが、中の様子を見かねた警察官がガラスを破壊し、イヌを救出しています。 明らかに脱水症状を起こしてい…

「世界で最も哀しいオランウータン」のニュースから見えてくる インドネシアのペット闇市と森林伐採

2014年、オランウータンの「ブージン」はインドネシア・ボルネオ島にある民家の軒先に鎖でつながれているところを発見されました。 そのときの様子から「世界で最も哀しいオランウータン」として報道されました。 ブージンのそんな状態を見かねた人から国際…

ライオンのセシル殺害から1年 相変わらず改善しないトロフィーハンティングの実情

// アフリカのジンバブエでライオンのセシルが殺害されて1年が経ちました。 セシルの事件を機にいわゆるトロフィーハンティングに対する批判は高まっていますが、その一方でトロフィーハンティングからの収益(税収や手数料)がアフリカ諸国の環境保全に役立…

ヒョウによる家畜被害を保険がカバー これで酪農家も安心?

ペルシャヒョウは「イランヒョウ」とも呼ばれ、その名の通りイランやアルメニア、ジョージア(旧グルジア)などに生息しているヒョウの一種です。 ネコ科の大型動物のほとんどがそうであるように、ペルシャヒョウも絶滅危惧種に指定されています。 【酪農家…

絶滅危惧種のスローロリス それでも続けられる密猟と虐待

YouTubeにはスローロリスを撮影した動画が多く投稿されており、この動物の可愛らしい様子が世界中でシェアされています。 こうした投稿がネットで話題になったことから、近年スローロリスのペットとしての需要がとても高くなっていると言われています。 その…

シェルターに収容されたイヌたちへ 本の読み聞かせを行う活動が広まる

保健所に収容されたイヌたちの生活は、どうしても寂しいものになりがちです。 これはアメリカでも同じで、動物シェルターの中では、一頭ごとに別々の小さな檻の中に詰め込まれて生活をしています。 【十代の若者たちが「朗読会」】 カリフォルニア州のサクラ…

SNS上でまん延している野生動物のオンライン違法取引

フェイスブックは世界中で使われている最大のSNSですが、今このオンラインサービスを使って希少動物の取引を行っている人たちがいることが判明し、問題となっています。 野生動物監視団体「Traffic」によると、マレーシアのフェイスブックユーザーが立ち上げ…

スマトラ・オランウータンの生息数が「倍増」?

スマトラ島に生息するオランウータンは生息数が減少しており、絶滅危惧種に指定されています。 このたびイギリスの大学の研究チームが、スマトラ・オランウータンの生息状況についてあらためて調査したところ、全世界での生息数は14,600頭という見積もりが発…

泥沼にはまり動けなくなったゾウ 懸命の救助で一命を取りとめる

ケニア北部に位置する「レワ野生動物保護区」は250平方キロメートルにわたる広さをほこり、多くの野生動物の生息場所として知られています。 ここで暮らしている一頭のゾウが、保護区内にある泥沼にはまりこみ動けなくなってしまいました。 この泥沼はわき水…

東日本大震災に巻き込まれたペットたちの状況をあらためて学ぶ

以下は環境省がまとめた「東日本大震災におけるペットの被災概況」(PDF)からの要約です。 事実の羅列になってしまいますが、今日あらためて認識しておきたいことですので、取り上げました。 【死亡頭数】 <犬> 確認されているだけでも、青森県で31 頭、…