井戸に落ちたヒョウ救出をとらえた一枚の写真とインドで頻発する動物との衝突

// 2012年7月、インド西部のマハーラーシュトラに住むボーラさんのもとに、電話がかかってきました。 ヒョウが井戸の中から出られなくなっている、という連絡でした。 ボーラさんの職業は学校の先生ですが、野生動物を専門に撮影する写真家でもあります。こ…

宇宙開発のために犠牲になった犬「ライカ」の話

// 今から60年前の1957年11月3日、当時のソヴィエト連邦政府は「スプートニク2号」というロケットを発射しました。 その前に発射されていた「スプートニク1号」にはなかった “乗組員” がこのロケットに搭乗していました。 この乗組員は犬の「ライカ」でした…

#猫バンバン 車に乗る人は気を付けてあげてください

日産自動車が2016年の2月にこんな動画をYouTubeの公式チャンネルに投稿しています(私は今日初めて知りました)。 すでにご存知の方も多いと思いますが、これからの季節(同乗者も含め)車を運転する方にあらためて意識してもらいたいことなので、このブログ…

檻の中に閉じ込められていたオランウータン 仲間と暮らすその後の様子

// 以前、「7年間檻の中に閉じ込められていたオランウータン 森林への復帰にむけてリハビリに励む」という記事で、インドネシア・ボルネオ島のオランウータン、エイミーの話を紹介しました。 animallover.hatenablog.com エイミーはおそらく生まれてすぐペッ…

カナダの動物園 その劣悪な飼育環境で「生きる気力を失った」クマの話

// カナダにある「スプルース自然公園」はオンタリオ州南部の、アメリカとの国境近くにある動物園です。 カナダの広い敷地を活かし個人経営されているこの自然公園では、ケガをしたり捨てられた家畜やペットの救助・受け入れを始め、保護された野生動物の救…

大けがを負ったペンギン「ミス・シンプソン」が9か月間のリハビリを経て海に戻るまで

// オーストラリアのタスマニア島で、早朝の海岸に多くの人が集まってきました。 ペンギンの「ミス・シンプソン」が9か月間のリハビリを経て、今日ようやく海に返されることになり、みんなが見送りに来ているところです。 【犬に襲われたペンギン】 2014年7…

象牙取引の全面禁止へ前進するイギリス EU離脱にともなう懸念も

// イギリス政府は、象牙製品の販売や輸出の全面禁止に向けて動き出すことを決定した、と発表しました。 今までもイギリスでは象牙製品の取引は禁止されいました。 しかし1947年以前に製造された象牙製品はその対象外となっており、アンティーク市場の活発な…

パンダは生息数も生息地も増加 それでも安心できない問題とは?

// (http://www.bbc.com/news/science-environment-41366274) 2016年、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにおいて、ジャイアントパンダは「絶滅危惧(endangered)」から「危急(vulnerable)」へ危険度が一段階下げられています。 これは2011年から…

酪農場を引退したウシたちを見捨てない クラウドファンディングで資金を募り保護区域に移送

// アイルランドの酪農家だったジル・スミスさんは、このたび酪農業から引退することになりました。 しかし、それまで自分の農場でいっしょに働いてきた70頭のウシたちを、単に「家畜としての用が済んだ」というだけの理由で手放したくはないと考えました。 …

ユキヒョウが「絶滅危惧種ではなくなった」というのは本当?

// 長きにわたって絶滅危惧種に指定されてきた「ユキヒョウ」について、最近「絶滅の恐れがなくなった」という話が一部で流れているそうですが、これは本当なのでしょうか? 【危険度が一段階低くなった】 残念ながらユキヒョウは絶滅危惧種でなくなったわけ…

ハリケーン「ハービー」の甚大な被害にもかかわらず動物たちを見捨てない米国の人たち

// 米テキサス州やルイジアナ州などを襲ったハリケーン「ハービー」の被害は、人だけでなく動物たちにも及んでいます。 災害時はどうしても人命優先になり、それはやむを得ないことです。 しかし、ふだん人間たちと一緒に暮らしているペットの動物たちは、や…

象牙だけではない 毛皮目的でもゾウの密猟が横行

// ゾウたちが象牙目的で密猟の対象になっているということは長らく指摘されており、密輸する人たちを含めた国際問題にもなっています。 これは主にアフリカ各国で起きていることとして、メディアでも熱心な追及が続けられているところです。 【メスや子供た…

『ハリー・ポッター』が原因? 野生のフクロウがペット目的で乱獲される深刻な事態

// いまだに根強い人気を誇る『ハリー・ポッター』シリーズは、本や映画のみならず専用のテーマパークまでできるほどの一大産業となりました。 このシリーズには「ヘドウィグ」というフクロウが登場し、主人公の忠実な仲間として存在感を示しており、人気キ…

生存数わずか3頭の「キタシロサイ」に初めて体外受精の試み

// サイの一種である「シロサイ」には「キタシロサイ」と「ミナミシロサイ」の2種類がいます。 キタシロサイとミナミシロサイはお互い近しい種ではありますが、別々の種に分かれたのは100万年前であると考えられています。 このうちミナミシロサイはアフリカ…

プラスチックの輪に苦しむアヒルを救出 ゴミを捨てるときにやっておきたい「もう一歩」

// 南アフリカ共和国のマグワイアさんは、大きな池があるとても広い敷地に住んでおり、そこにはアヒルの群れが遊びに来ることもあります。 いつもそんな光景を楽しんで見ているマグワイアさんですが、ある日、奇妙なアヒルが一匹含まれているのを発見しまし…

今度はセシルの子供が犠牲に 今でも続くトロフィーハンティング

// ジンバブエでライオンの「セシル」が殺害されたのが 2015年7月1日。 2年後の2017年7月、今度はセシルの子供がハンターに殺害されました。 (殺害されたザンダ) 6歳のライオン「ザンダ」は7月7日、ジンバブエ北部にあるワンゲ国立公園付近でハンターに射…

ラッコの保護に奮闘する米カリフォルニアの水族館と「二ホンカワウソ」の絶滅

// いわゆる「カワウソ」と呼ばれる動物には13の種があります。 しかしその多くが生息数の増減を繰り返してきました。 カワウソは毛皮目的で大量に殺害されてきた歴史があります。 また魚介類をエサとする動物であることから、漁業に対する脅威とみなされ、…

トラの生息数はわずかながら増加 しかし本当の回復までは長い道のり

2016年、世界自然保護基金(WWF)はトラの生息数が2010年の3,200頭から3,900頭へ増加した、と発表しました。 密猟を取り締まるパトロールを導入したり、生息地の保護に取り組んだ結果であると見られています。 わずか700頭という文字通りの「微増」ですが、…

犬肉販売は禁止のはずが・・・ 王林の「犬肉祭」今年も開催

// 1か月前にこのブログで、中国で犬肉の販売が禁止されたことで、開催が予定されていた王林の「犬肉祭」も今年は中止になるだろう、という内容の記事をアップしました。 しかしながら、王林での犬肉祭は開催されました。 たとえ中止にならなくても、従来の…

イギリス総選挙の結果がもたらすもう一つの懸念 象牙取引の禁止を訴える王子と継続を目指す保守党

先日このブログで、イギリスのキツネ狩り復活の恐れについてふれました。 animallover.hatenablog.com 総選挙の結果は、キツネ狩り復活を支持する保守党が(議席は減らしたものの)政権の座にとどまる結果となりました。 実は保守党の政策で気になるのは、キ…

米コネチカット州 虐待された動物の権利のために弁護士選任が可能に

アメリカでは毎年数千件の動物虐待が報告されています。 しかし、人が犠牲となる事件に比べると、動物虐待はどうしても裁判所での優先順位が低くなったり、場合によっては取り上げられないまま放っておかれることもしばしばあります。 そこで、この状況を変…

キツネ狩りは復活してしまうのか 動物愛護団体も注目の6月のイギリス総選挙

5月の終わり、イギリス首相官邸があるロンドン・ダウニング街でデモンストレーションが行われました。 キツネ狩りに反対する人たちが、保守党政権の政策へ抗議したものです。 【イギリスの「キツネ狩り」とは?】 「キツネ狩り」というのは、訓練された猟犬…

プラスチックの輪にはまり込み死亡したアザラシ 人のゴミが引き起こす惨たらしい結果

このアザラシは、まだ小さい子供だった時に、海中に流れていたプラスチックの輪にはまり込んでしまったと見られています。 プラスチックの輪が残ったまま体はどんどん大きくなっていき、皮膚を締め付け、さらには筋肉をむしばむほど食い込んでしまっています…

中国で「犬肉」禁止の決定 王林の「犬肉祭」開催直前

※こちらの記事については、その後犬肉祭が開催されたという報道があったため、6月25日付の記事「犬肉販売は禁止のはずが・・・ 王林の「犬肉祭」今年も開催」でフォローアップしました。 中国で行われてきた犬肉の販売が、一時的にではありますが、禁止され…

レッドリストで絶滅危惧種に指定されたキリン アメリカ国内でも絶滅危惧種指定に向けて声が高まる

2016年12月、キリンが国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに絶滅危惧種として載ることになったというニュースがあり、このブログでも紹介しました(「親しみがある」≠「生息数が多い」 キリンという身近な動物が実は静かに絶滅に向かっているという皮肉…

虐待の末に建設現場に置き去りにされた犬がもう一度人と生活を始めるまで

これは新種の動物ではありません。 れっきとした犬です。 トルコで保護された迷い犬の「パスカル」(4歳)。 発見されたとき、この犬はビルの建設用地に置き去りになっていました。 報告されているところによると、二人の子供がいたずらでパスカルに危害を加…

7年間檻の中に閉じ込められていたオランウータン 森林への復帰にむけてリハビリに励む

// ただの物置にしか見えない小さな小屋。 中には農具などでも入っているように思えます。 しかし、ここにオランウータンが7年間にわたって閉じ込められていたのです。 インドネシアのボルネオ島。 オランウータンのエイミーは、生まれ育った森林からはるか…

密猟だけではない チーターが絶滅の危機に追い込まれたもう一つの理由

アジアチーターは、かつてはインドからトルコ、アラビア半島に至るまで、広い地域を生息地として暮らしてきた動物です。 2010年、イランにある国立公園や野生動物保護区内に数々のカメラを設置し、このアジアチーターの生息数を集計する試みが行われました。…

中国の象牙取引禁止 日本も原因だった「ゾウ絶滅の危機」をめぐる歴史をもう一度学ぶ

中国が2017年の象牙取引の全面禁止を決定し、その確実な実行が期待されていますが、これは私たち日本人にとっても決して他人事ではありません。 バブル経済に向けて調子に乗っていた日本人が大量の象牙を購入したことで、ゾウの生息数を激減させてしまったこ…

3匹のブタ 人とブタが仲良く暮らす3つの話

【その1】 この農場では、ブタが飼育されています。 お母さんブタは顔を横に向けることもできないほど狭い檻の中に閉じ込められ、赤ちゃんを産むだけの生活を余儀なくされています。 赤ちゃんが生まれても、6か月たつと次の赤ちゃんを産むように仕向けられて…