猫の飼い主があらためて確認しておきたい10のこと

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すでに猫の飼い方は多くの情報がシェアされており、最も身近なペットとして飼育のノウハウも蓄積されてきました。

 

しかし意外と誤解されていることや、不正確な思い込みが広まっていることもあります。

 

また猫という動物が身近であるがゆえに、誰でも気軽に飼うことができるペットという安易な印象が広まってしまっているようにも感じます。

 

これから猫を買おうと思っている人たちはもちろんのこと、すでに猫を飼っている人も、ぜひ以下の情報をあらためて確認してみましょう。

 

すべての猫の飼い主に当てはまることではないと思いますが、もし改善できるところがあればできるだけ早く取り入れてあげるようにしましょう。

 

 

 

 

猫のトイレは一つだけでは不十分

せっかく家の中に猫トイレを設置してあるのに、他の場所で勝手にトイレをしてしまうようであれば、ひとつのトイレでは足りていない可能性があります。おそらくトイレをしてしまう場所が特定できるはずですので、その場所にもう一つ別のトイレを設置してあげれば解決できるはずです。

これから飼い始める人は、猫1頭につき2つのトイレを設置できるよう場所を確保しておくことが理想的です。

 

エサをいつも置いておくのは猫の健康に有害

猫がいつでもエサを食べられるようにエサ入れをキャットフードでいっぱいにしておくのは、猫の健康のために良いことではありません。 人も同じですが、食べたいときにいくらでも食べられると猫もやはり太ってしまいます。 一日に与えるエサの量を決めて、それを決まった時間に与えるようにしましょう。

もし仕事やその他の事情で家を空けることが多い場合は、自動フィーダー(自動給餌器)を購入しましょう。「キャットフードディスペンサー」「キャットフードタイマー」などとも呼ばれています。 その中に一日に食べる量を入れて置けば、それ以上食べることがなくなります。

 

猫アレルギーの人がアレルギーを発症せずに飼える猫はいない

これは猫が好きな猫アレルギーの人にとっては悲しい事実ですが、残念ながら猫の種類と猫アレルギーの発症とは関係がありません。

しかし、猫アレルギーが発症しやすい猫とそうでない猫の大雑把な違いはあります。

いわゆる「猫アレルギー」と呼ばれる症状は、猫の毛に対するアレルギーではありません。 猫の唾液、肌、尿に含まれるたんぱく質に対するアレルギーです。 猫が毛づくろいをするときに毛を舐めるため、猫の唾液に含まれるたんぱく質が毛に付着し、それを触った人に発症する、というものです。

つまり毛の長い種類の猫のほうがアレルギーの原因となるたんぱく質を毛に含んでいる確率が高くなりますので、より猫アレルギーを引き起こしやすい種類であると言えるでしょう。

逆にいえば、毛の短い猫やスフィンクスのように毛のない猫であれば、猫アレルギーを発症する確率は低くなると言えます。 シベリアン、ロシアンブルー、ベンガル、バーミーズなども比較的毛の短い猫です。

 

毛玉を吐き出すのは健康ではないサイン

漫画やアニメの中で猫が咳をしながら毛玉を吐き出す様子が描かれていますが、これは猫の行動としてはあまり健康的であるとは言えません。 毛玉を吐き出す行為は、毛づくろいのしすぎで毛を飲み込みすぎているか、消化器官がしっかりと機能していないか、どちらかの可能性があります。

ふつうの毛づくろいをしていて、消化器官が正常に働いていれば、飲み込んだ毛は排泄物といっしょに出されるのが正常です。 それが口から吐き出されるということは、やはり猫の生活が正常な状態ではない可能性があります。

猫の内臓の中にたまってしまう毛玉を少なくするサプリメントなどが開発されていますが、自分の判断で選んだりせず、まずは消化器官に疾患などがないかどうか専門の獣医師に診てもらいましょう。

また飼い主が猫の体をブラッシングしてあげるのもいいでしょう。 これも猫専用のブラシが市販されています。 ブラッシングして余分な毛を取り除いてあげれば、猫が自分の口で毛づくろいをしてもあまり毛を飲み込むことがなくなります。

 

猫にとっても歯みがきは大切

残念ながら定期的に猫の歯磨きをしてあげている飼い主は多くないようですが、やはり人と同じく猫にとってもお口の健康は大切です。

3歳を過ぎた猫のほとんどが歯肉炎や歯周病を患っているといわれています。 これらは定期的な歯磨きで予防することができるものです。

猫用の歯ブラシや歯磨き粉が市販されていますので、それらを使用しましょう。 私たち人が使う歯磨き粉には人工甘味料が含まれており、これは猫にとって有害であることが分かっていますので、絶対に避けてください。

 

猫を飼い始める前に、室内の高いところにあるものをチェックする

猫は忍者のように高いところをひょいひょいと上っていきます。 体の小さい猫であればカーテンをよじ登ることもあります。 さらに、そうした高いところからジャンプして飛び降りてくることも珍しくありません。

飼い主の皆さんは、高いところに置いてあるものを猫が落としてしまったり、また飛び降りてきた猫が下にあるものを壊してしまう可能性を考えながら、部屋の中の配置を検討しなおしてください。

よじ登った猫が物に引っかかって、猫と物とがいっしょに落ちてくることもあります。その場合は物が壊されてしまうだけでなく、猫もケガをしてしまいます。

いわゆる「キャットツリー」と呼ばれる猫用のおもちゃを設置しておくのも有用な方法です。 これがあればキャットツリーでの上り下りを楽しむようになるため、他の場所で上ろうとすることが減ってきます。 

 

屋内飼いの猫でもノミやダニがつくことがある

猫を外に出さずにずっと家の中で飼い続けていても、ノミやダニが発生してしまうことがあります。

例えば犬と一緒に飼っている場合などはその可能性が高くなります。 犬は散歩をさせますので、どうしても外からノミやダニなどを拾ってきてしまうことがあります。 それをいっしょの家で暮らしている猫がもらってしまうことがあるのです。

たとえ屋内飼いをしていても猫のノミ・ダニはまめにチェックし、必要に応じて薬などを与えてあげてください。

 

人の薬を猫に与えてはいけない

人の薬の中には犬に与えても害のないものがあることは分かっています。 しかし猫についてはあてはまりません。 場合によっては猫の命にかかわる場合もあります。

猫の抱えている症状が良く分からない場合は、たとえ市販の猫用の薬であっても自分で判断せず、まずはかかりつけの獣医師に相談しましょう。

 

猫が頻繁に吐くのは、必ずしも敏感な胃腸のせいではない

猫が定期的に嘔吐するのは正常なことではありません。 単に「猫の胃腸が敏感だからだろう」などと思い込まず、獣医師に相談しましょう。

毛玉を吐き出すために嘔吐が繰り返されることも時にはありますが、多くの場合は病気を抱えているのが原因です。専門家による診察が必要な症状の可能性がありますので、放っておかず積極的に対応してあげましょう。

 

猫と犬は別々の飼育方法が必要

あなたにとっては大事な家族として同じような存在であったとしても、やはり猫と犬とでは全く別々の動物であることをあらためて理解しましょう。体の手入れやエサなど、すべてそれぞれにとって必要なやり方があります。

無意識にやってしまう場合も含めて、猫をまるで「小さな犬」のように扱っている飼い主が少なくありません。 もちろんこれは間違いです。 たとえば、猫は犬よりも長い睡眠時間が必要ですし、餌の種類も同じではいけません。

特に犬を飼っていた人は、猫の飼い方・猫の特徴をあらためて勉強するようにしてください。 また何か気になることがあったら自分の経験に基づいて判断しようとせずに、すぐかかりつけの獣医師の先生に相談するようにしましょう。

 

 

 

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