外出自粛中に猫にエサをあげすぎ? 猫の肥満について飼い主が気を付けたい4つのポイント
先日、「世界一太ったオオヤマネコ」が死亡したというニュースがありました。
名前はルーファスといい、体重は平均の2倍を超える48キロ。
ルーファスは去勢手術を受けてからメスを追いかけることがなくなり、さらには他の猫の分までエサを食べてしまうため体重はどんどんと増加した、と書かれています。
すでに15歳という高齢で、死因である心臓病も加齢によるものとされていますが、明らかに猫として健康体であったとは言えません。
このオオヤマネコは少し極端な例だと思いますが、「飼い猫の肥満」という問題はすでにいろいろなところで指摘されてきています。
一部では、ここ数か月間の外出自粛の期間中、自宅で猫と接する機会が増えた飼い主がエサをやりすぎてしまっている、という指摘もされているようです。
人と同じく、肥満は単に体型だけの問題ではありません。関節炎、糖尿病や心臓病など、猫が抱えるその他の疾病にも関係するため、見過ごすことのできないポイントでもあります。
ここではあらためて、猫の飼い主として気を付けなくてはいけないことを再確認しておきましょう。
健康な猫の体型はここをチェック
「People's Dispensary for Sick Animals」が2018年に発表したレポートによると、猫の飼い主の68%が自分のペットが太りすぎであることに気付いていないことがわかりました。
やはり猫の健康に目を光らせるのは、飼い主の大事な責任です。猫の肥満の兆候は、飼い主が気づいてあげる必要があるわけです。
健康な猫の体型は:
・適度な脂肪で覆われている
・胴体をやさしく触ると肋骨を感じることができる
・横から見ると少しお腹が出ている
という特徴があります。
つまり、これに当てはまらない場合は猫が太り始めていると考え、対策を取らなくてはいけません。
キャットフードと健康診断
やはり正しい食生活を送ることが、肥満を防ぐための重要なポイントです。
種類、体の大きさ、年齢、ライフスタイルなどに応じて、猫にはそれぞれに適した食生活があります。
そのためにはキャットフードとして販売されているものの中から適したエサを選ぶのが間違いのないやり方です。
私たちの食べているものと同じ魚の切り身や鶏肉を与える飼い主もいますが、やはり調合されているキャットフードのほうが猫の健康には適しています。
人も同じですが、猫も寝ているときはカロリー消費量が少なくなります。 もしあなたの猫が太り気味なのであれば、キャットフードの種類や量を調整する必要があります。
また定期的に健康診断を行うことも必要です。 かかりつけの獣医さんと健康状況を把握し、それに応じて食事内容を変更するのは有効な方法です。
猫にとって鶏肉は高カロリー
おやつをあげると猫たちは喜んでくれるので、つい飼い主は与えがちになってしまいますが、やはりおやつの食べすぎは猫にとっては健康的ではありません。
当然おやつにもカロリーがあり、それに加えてふつうのエサを食べさせてしまえば、猫にとってもカロリーの摂りすぎになってしまうのです。
猫に必要なカロリーは人間よりもはるかに低いのです。 鶏の胸肉など人間にとってはとても健康的な食べ物でも、猫にとってはかなりの量のカロリーになることを覚えておきましょう。
エサを食べるときにも運動させる方法
寝ているネコにちょっかいを出しても運動をしてくれません。
しかしあえてエサをふだんとは違う場所に置いて探す作業をさせたり、エサを複数の場所にバラバラに置いておくと、猫はやむを得ず活発に動くようになります。
また多くの飼い主さんがやっていると思いますが、釣り竿のおもちゃや追いかけっこができるおもちゃで遊んだりして運動するように促すことも効果があります。