"地獄はここに" インドで続く「ゾウ vs. 人」の惨たらしさを象徴する一枚の写真

// インドの西ベンガル州。 ある日、3頭のゾウが人の生活している村の中に入り込んできました。 2頭の大人のゾウと、1頭の子供ゾウです。 村に入ると子供ゾウは大人のゾウたちに追いついていくことができず、その距離はどんどんと伸びていきました。 すると…

フェイスブックで飼い主同士のネットワーク 愛犬の死を乗り越えた女性の話

// 2015年の暮れ、ダックスフントの「マイロ」は悪性リンパ腫との診断を受けました。 検査をした獣医師の先生は、飼い主のローラ・ブライトさんに心の準備をするよう伝えなくてはいけませんでした。 マイロに残された余命は6週間。 当然のことながら、ローラ…

野生のピューマが中毒死 ネズミの駆除剤が食物連鎖の頂点にまで達した惨たらしい結果

// 2014年、カリフォルニア州ロサンゼルス。 動物学者たちは、野生動物たちを遠隔で観察するために設置したカメラの映像をチェックしていました。 その映像に、ある1頭の病気にかかったピューマがいることに気づきました。 このピューマは研究者たちが「P-22…

犠牲になる動物たち イギリスで相次いだ動物園/サファリパークの火災

// 2017年12月23日、イギリスのロンドン動物園で大規模な火災がありました。 この火事で8人が負傷し、5頭の動物たちが犠牲になりました。 命を落としたのは1頭のツチブタと4頭のミーアキャットです。 出火は朝の6時ごろだと見られています。 ロンドン動物園…

ブリーダーに頭数制限・ペットショップが里親センターへ 豪ヴィクトリア州の「オスカー法案」に注目

// オーストラリアのヴィクトリア州ではこのたび、犬のブリーダーやペットショップの活動に大きな制限を加える法案が可決されました。 このたび州議会で可決された改正法では、子犬の量産の禁止、ペットショップ経営の改善、そして犬や猫のオンライン販売の…

イルカやクジラの行動が想像以上に人間に近い 人の頭脳の発達のヒントになるか

// クジラやイルカなど海中に生息する哺乳動物たちは、以前想定されていた以上に大きい頭脳を持っていることが知られるようになりました。 同時に、これまで知られていた以上に効率のいいコミュニケーションを行って仲間とのつながりを保ち、お互いを理解し…

トランプ大統領によるメキシコ国境の壁がオセロットに及ぼす影響

// アメリカのテキサス州には「リオグランデ渓谷」があります。ドナルド・トランプ大統領がメキシコとの国境に壁を建設しようとしているところです。 人が通過できないような高さの壁が一面に建設されるわけですから、そこに暮らす野生動物たちも必然的に生…

アフリカで頻発するロバの殺害 生薬のもととして中国からの需要増加が原因

// ケニヤに暮らすアンソニーさんは水の運搬業を営んでいます。 彼はこれまで4年にわたって1頭のロバといっしょに仕事をしてきました。 ロバは交通事情の発達していない地域では、有力な輸送手段として活躍してくれている動物です。 家を借りて家族といっし…

イギリス議会が可決したと報道された「動物に感情や感覚はない」という法案(?)

// 現在EU離脱の手続きを進めているイギリスでは、今まで適用されてきたEU法を離脱後のイギリスでどこまで適用させるかについて、議論が続けられています。 そんな中、最近話題になったのが「イギリスの国会がEU離脱に関する法案に “動物たちは痛みを感じず…

観光地での「動物セルフィー」は野生動物虐待に関与することになるので注意

// 2017年には総ユーザーが数8億人に及ぶと言われるインスタグラム。この写真共有アプリで流行する「自撮り」は日本だけの現象ではなく、世界中に広まっています。 この “セルフィー” を野生動物と一緒に撮ることが観光客たちの間で流行っていますが、そんな…

井戸に落ちたヒョウ救出をとらえた一枚の写真とインドで頻発する動物との衝突

// 2012年7月、インド西部のマハーラーシュトラに住むボーラさんのもとに、電話がかかってきました。 ヒョウが井戸の中から出られなくなっている、という連絡でした。 ボーラさんの職業は学校の先生ですが、野生動物を専門に撮影する写真家でもあります。こ…

宇宙開発のために犠牲になった犬「ライカ」の話

// 今から60年前の1957年11月3日、当時のソヴィエト連邦政府は「スプートニク2号」というロケットを発射しました。 その前に発射されていた「スプートニク1号」にはなかった “乗組員” がこのロケットに搭乗していました。 この乗組員は犬の「ライカ」でした…

#猫バンバン 車に乗る人は気を付けてあげてください

日産自動車が2016年の2月にこんな動画をYouTubeの公式チャンネルに投稿しています(私は今日初めて知りました)。 すでにご存知の方も多いと思いますが、これからの季節(同乗者も含め)車を運転する方にあらためて意識してもらいたいことなので、このブログ…

檻の中に閉じ込められていたオランウータン 仲間と暮らすその後の様子

// 以前、「7年間檻の中に閉じ込められていたオランウータン 森林への復帰にむけてリハビリに励む」という記事で、インドネシア・ボルネオ島のオランウータン、エイミーの話を紹介しました。 animallover.hatenablog.com エイミーはおそらく生まれてすぐペッ…

カナダの動物園 その劣悪な飼育環境で「生きる気力を失った」クマの話

// カナダにある「スプルース自然公園」はオンタリオ州南部の、アメリカとの国境近くにある動物園です。 カナダの広い敷地を活かし個人経営されているこの自然公園では、ケガをしたり捨てられた家畜やペットの救助・受け入れを始め、保護された野生動物の救…

大けがを負ったペンギン「ミス・シンプソン」が9か月間のリハビリを経て海に戻るまで

// オーストラリアのタスマニア島で、早朝の海岸に多くの人が集まってきました。 ペンギンの「ミス・シンプソン」が9か月間のリハビリを経て、今日ようやく海に返されることになり、みんなが見送りに来ているところです。 【犬に襲われたペンギン】 2014年7…

象牙取引の全面禁止へ前進するイギリス EU離脱にともなう懸念も

// イギリス政府は、象牙製品の販売や輸出の全面禁止に向けて動き出すことを決定した、と発表しました。 今までもイギリスでは象牙製品の取引は禁止されいました。 しかし1947年以前に製造された象牙製品はその対象外となっており、アンティーク市場の活発な…

パンダは生息数も生息地も増加 それでも安心できない問題とは?

// (http://www.bbc.com/news/science-environment-41366274) 2016年、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにおいて、ジャイアントパンダは「絶滅危惧(endangered)」から「危急(vulnerable)」へ危険度が一段階下げられています。 これは2011年から…

酪農場を引退したウシたちを見捨てない クラウドファンディングで資金を募り保護区域に移送

// アイルランドの酪農家だったジル・スミスさんは、このたび酪農業から引退することになりました。 しかし、それまで自分の農場でいっしょに働いてきた70頭のウシたちを、単に「家畜としての用が済んだ」というだけの理由で手放したくはないと考えました。 …

ユキヒョウが「絶滅危惧種ではなくなった」というのは本当?

// 長きにわたって絶滅危惧種に指定されてきた「ユキヒョウ」について、最近「絶滅の恐れがなくなった」という話が一部で流れているそうですが、これは本当なのでしょうか? 【危険度が一段階低くなった】 残念ながらユキヒョウは絶滅危惧種でなくなったわけ…

ハリケーン「ハービー」の甚大な被害にもかかわらず動物たちを見捨てない米国の人たち

// 米テキサス州やルイジアナ州などを襲ったハリケーン「ハービー」の被害は、人だけでなく動物たちにも及んでいます。 災害時はどうしても人命優先になり、それはやむを得ないことです。 しかし、ふだん人間たちと一緒に暮らしているペットの動物たちは、や…

象牙だけではない 毛皮目的でもゾウの密猟が横行

// ゾウたちが象牙目的で密猟の対象になっているということは長らく指摘されており、密輸する人たちを含めた国際問題にもなっています。 これは主にアフリカ各国で起きていることとして、メディアでも熱心な追及が続けられているところです。 【メスや子供た…

『ハリー・ポッター』が原因? 野生のフクロウがペット目的で乱獲される深刻な事態

// いまだに根強い人気を誇る『ハリー・ポッター』シリーズは、本や映画のみならず専用のテーマパークまでできるほどの一大産業となりました。 このシリーズには「ヘドウィグ」というフクロウが登場し、主人公の忠実な仲間として存在感を示しており、人気キ…

生存数わずか3頭の「キタシロサイ」に初めて体外受精の試み

// サイの一種である「シロサイ」には「キタシロサイ」と「ミナミシロサイ」の2種類がいます。 キタシロサイとミナミシロサイはお互い近しい種ではありますが、別々の種に分かれたのは100万年前であると考えられています。 このうちミナミシロサイはアフリカ…

プラスチックの輪に苦しむアヒルを救出 ゴミを捨てるときにやっておきたい「もう一歩」

// 南アフリカ共和国のマグワイアさんは、大きな池があるとても広い敷地に住んでおり、そこにはアヒルの群れが遊びに来ることもあります。 いつもそんな光景を楽しんで見ているマグワイアさんですが、ある日、奇妙なアヒルが一匹含まれているのを発見しまし…

今度はセシルの子供が犠牲に 今でも続くトロフィーハンティング

// ジンバブエでライオンの「セシル」が殺害されたのが 2015年7月1日。 2年後の2017年7月、今度はセシルの子供がハンターに殺害されました。 (殺害されたザンダ) 6歳のライオン「ザンダ」は7月7日、ジンバブエ北部にあるワンゲ国立公園付近でハンターに射…

ラッコの保護に奮闘する米カリフォルニアの水族館と「二ホンカワウソ」の絶滅

// いわゆる「カワウソ」と呼ばれる動物には13の種があります。 しかしその多くが生息数の増減を繰り返してきました。 カワウソは毛皮目的で大量に殺害されてきた歴史があります。 また魚介類をエサとする動物であることから、漁業に対する脅威とみなされ、…

トラの生息数はわずかながら増加 しかし本当の回復までは長い道のり

2016年、世界自然保護基金(WWF)はトラの生息数が2010年の3,200頭から3,900頭へ増加した、と発表しました。 密猟を取り締まるパトロールを導入したり、生息地の保護に取り組んだ結果であると見られています。 わずか700頭という文字通りの「微増」ですが、…

犬肉販売は禁止のはずが・・・ 王林の「犬肉祭」今年も開催

// 1か月前にこのブログで、中国で犬肉の販売が禁止されたことで、開催が予定されていた王林の「犬肉祭」も今年は中止になるだろう、という内容の記事をアップしました。 しかしながら、王林での犬肉祭は開催されました。 たとえ中止にならなくても、従来の…

イギリス総選挙の結果がもたらすもう一つの懸念 象牙取引の禁止を訴える王子と継続を目指す保守党

先日このブログで、イギリスのキツネ狩り復活の恐れについてふれました。 animallover.hatenablog.com 総選挙の結果は、キツネ狩り復活を支持する保守党が(議席は減らしたものの)政権の座にとどまる結果となりました。 実は保守党の政策で気になるのは、キ…