カリフォルニアを襲った大規模な山火事で苦しむ動物たち

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ペットであれ家畜であれ、動物を飼育している人たちは緊急時の避難方法を常に確認していることが求められますが、避難の必要があまりにも急に襲ってきた場合は、どうしても人命優先にならざるを得ません。

 

現在も被害の続いている米国カリフォルニア州の山火事の場合、どうしても動物を置き去りにせざるを得なかった飼い主があとから助けに行くこともできず、その結果犠牲になった動物も多くいるようです。

 

また安否の確認できない行方不明のペットなども多く、動物を保護した人や飼い主たちはSNSを使って情報共有をしています。

 

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何とか避難することが出来た動物もいて、人と一緒に移動している姿が報告されています。

 

現地の消防本部はズマ・ビーチを大型動物のための避難場所として開放しました。

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女優のアリッサ・ミラノは自身のツイッターで、自宅に残してきた5頭の馬の安否を確認してほしいと訴えていました。

 

彼女もまた、今回の山火事のせいで避難せざるを得なかった人の一人だったのです。

(後に馬たちの安全が確認された旨のツイートをしています)

 

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ケガをした動物たちは本能的に安全なところ(周りから見えないところ)に身を隠して傷が治るのを待つ、という習性があります。

 

この動物特有の行動もまた、動物たちの保護を難しくしています。

 

こうしたケースでは、エサでおびき寄せて保護するというやり方で救助活動をせざるを得ないのです。

 

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動物の中でも小型のペットは人といっしょに自動車で避難することが出来たものも多いようです。

 

しかし大型の家畜などは簡単に移動させることが不可能なため、火の手が迫っているにもかかわらず置き去りにせざるを得ない場合も多くありました。

 

置き去りにされた動物たちには地元の保護団体などが救援物資を運び込み、できる限りの世話をしていると報告されています。

 

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動物たちが保護されたシェルターはすでにいっぱいで、これ以上収容できないところもあります。

 

カリフォルニア州当局では、この後も動物たちが次々と運ばれてくると予想されるため、今いる動物たちを引き取ってくれる人たちを募集しています。

 

しかし中には救助されても火傷があまりにもひどく、そのせいで飼い主のもとに戻れなくなっている動物たちもいるのです。

 

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ネットでは火傷を負った動物たちの治療にかかる費用への協力を募る運動も始まっています。

 

場所によっては獣医師たちが集まって、ケガをしたり迷子になったりした動物たちの治療や世話を無料でしているところもあったようです。

 

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地元の空港やカジノなどといった広い場所に一時的に動物たちが避難させられていることもあるので、自分のペットや家畜たちを発見できない場合はそういった場所に行って確認するよう求められています。

 

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なお、この記事で取り上げられているのは人といっしょに暮らしていた家畜やペットだけですが、大規模な山火事である以上、森林で暮らしていた数多くの野生動物たちも苦しんでいることを、忘れずにいたいと思います。

 

 

 

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