中国・王林で行われる「犬肉祭」にイギリスの俳優が抗議
リッキー・ジャーヴェイス氏は、テレビ・コメディー『The Office』で知られるイギリスの俳優です。
動物愛護家としてもよく知られており、今年も開催される中国・広東省の王林で開催される「犬肉祭」のボイコットを訴えています。
この犬肉祭は犬や猫をその場で殺して調理しみんなで食べる、という現地で「お祭り」とされているもので、6月22日(月)に開催されることが分かっています。
当局は開催を否定していますが、準備が進められていることは明らかなようで、動物愛護団体「Humane Society International」は準備の様子をとらえたとする動画を公表しました。
これから「食べられるために」殺される犬たち。
この猫は、恐怖のあまりケージの壁をよじ登っています。
リッキー・ジャーヴェイス氏この動画を見て大変ショックを受け、この「お祭り」の中止を訴えているのです。
「この動画に出てくる動物たちの困惑と恐怖の表情を、私は決して忘れることはないだろう。犬も猫も、恐るべき運命をただ待っているだけなのだ。どんな動物もこんな扱いを受けてはいけない」
動物愛護団体によれば、これらの動物たちには盗まれたペットも多く含まれているようです。
犬や猫たちは勝手に捕獲され、ケージに詰め込まれ、水もエサも与えられず、ただ残忍に殺されるためにだけ、何キロもトラックで運ばれてゆきます。
中国では毎年1,000万頭の犬が、食用のために殺されているといわれています。そのうち1万頭がこの「犬肉祭」で殺されるのです。
動物愛護団体が動画の撮影のために現地を訪れた際、殺される直前だった2匹の犬と2匹の猫を保護することができました。
動物愛護団体は、リッキー・ジャーヴェイス氏の日頃の動物愛護活動に敬意を払うため、その犬の1匹に「リッキー」と名付けました。
保護された4匹はラッキーでした。しかし他の何千頭の犬や猫たちは、食べるために殺されてしまうのです。
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