「ウォンバット」という興味深い動物について学習しよう
「ウォンバット」という動物については、今までこのブログでは取り上げたことはありませんでした。
この動物の興味深い特徴について分かりやすくまとめられていた記事がありましたので、ここに紹介したいと思います。
【後ろに向かって開いているお腹の袋】
カンガルーと同じく有袋類ですので、赤ちゃんを運ぶための袋がお腹についています。
しかしカンガルーと異なり、ウォンバットの袋は後ろ足に向かって開いています。
そのため、袋の中の赤ちゃんは飛び出してしまうことがないよう、お母さんの乳房にしっかりしがみ付いているそうです。
ウォンバットは、トンネルが細部まで入り組んだ大きな洞穴を作る能力があります。
最高で200メートルの長さに及ぶものも発見されています。
つまり穴掘りの習性がある動物であり、お母さんが掘り出した土が袋の中にいる赤ちゃんにかかってしまうことがないように、お腹の袋が後ろ向きについていると考えらえています。
【タスマニア島を含めたオーストラリアに生息】
最も近い親戚はコアラであることが分かっています。
たしかに鼻がとても似ています。
カンガルーの子供はオーストラリア英語で「joey」と呼ばれますが、この言葉はウォンバットの子供にも使われています。
【ウォンバットのお尻】
自分で掘った巣穴に暮らしますが、その内側から自分のお尻を突き出して入り口をふさぐという習性があります。
ウォンバットの皮膚はとても厚くて強いので、ある程度は「壁」の役割を果たしてくれるのです。
また天敵が現れるとその顔の上に座り込み、このお尻で相手を窒息させてしまうこともあるそうです。
【意外な身体能力の持ち主】
上記の通りコアラの親戚で、また見た目もコアラと少し似ていますが、木登りはうまくありません。
その一方、泳ぎがとても上手です。
またとても速く走ることができ、最高スピードは時速40キロと言われています。
しかしこの速さで走ることができる時間はわずか1分ほどです。
意外にも、体の割にはものすごいジャンプ力を備えており、1メートルほどの高さのフェンスであれば飛び越えることができるそうです。
夜行性の動物で視覚ほとんど機能せず、主に嗅覚だけに頼って行動します。
ウォンバットは草食動物で、根っこや葉っぱを食べて生きています。
代謝は非常に遅く、食べ物を消化するのに約2週間かかると言われています。
ウォンバットの糞は小さいレンガのような立方体をしており、この立方体を通常一日に100個排出するそうです。
【最高齢ウォンバット「パトリック」】
現在飼育されているウォンバットの中で最高齢は31歳。
ヴィクトリア州のバララット野生動物公園で暮らしている「パトリック」です。
(29歳の誕生日のとき)
ふつう飼育されているウォンバットは15~20歳が平均寿命といわれていますので、31歳は驚異的な長寿といえます。
また体重も40キロで、ウォンバット最大です。
(重すぎるため台車で運ばれるパトリック)
パトリックにはぜひ元気で長生きしてほしいと思います。
(参照)
World Wombat Day: 17 facts about wombats you probably never knew | Metro News