あらためて注意したい 犬の脱水症状
最近この動画がネットに投稿され、フェイスブックなどで話題になりました。
このイヌがどのくらいの間このクルマの中に閉じ込められていたかは不明ですが、中の様子を見かねた警察官がガラスを破壊し、イヌを救出しています。
明らかに脱水症状を起こしているこのイヌは、クルマから救出されるやいなや日陰に寝そべり、与えられた水を一気に飲んでいます。
そのあとも、落ち着かない様子で周りを見回しているのが分かります。
また窓ガラスを割った警察官の腕が、ガラスの破片のせいで出血しているのも痛ましいものです。
飼い主は長い時間クルマを離れるつもりがなかったのかも知れませんが、それでもやはり注意を怠った飼い主の責任だといわざるを得ません。
【イヌの車内置き去り】
イヌは耳と足の先でわずかに汗をかくことはできますが、基本的には口で呼吸をして体温を下げることしかできません。
人のように全身で汗をかいて体温を下げる機能は持っていないのです。
クルマは直射日光の下では、わずか数分で室温が急激に上昇します。
イヌの体温調節機能ではこれに追いつくことは出来ません。
どうしても一時的にイヌを車内に置いておく必要があるときは、ほんのわずかでも窓に隙間を開けて空気の通り道をつくっておくだけで違いがあるといわれています。
【注意すべきイヌの症状】
体温が異常に上昇すると、イヌも人と同じくめまいを起こしたり、足取りがふらついたりします。
舌をいつもよりも長く出し、また息づかいもふだんより強く大きい場合は、暑さにやられてしまっている可能性が高いと考えましょう。
これも人と同じですが、イヌも体温が異常に上昇すると心臓発作を起こす可能性があります。
【夏に注意したいこと】
1年前にもこのブログで「犬の脱水症状に気を付けよう」という記事を紹介しました。
イヌの飼育について特にベテランではない場合は、車内置き去りについての注意とあわせもう一度確認し、意識を高く持っておくのがよいでしょう。