中国天津爆発事故 現場にふと現れた子犬がネットで「希望の星」
天津の大爆発事故の被害は拡大する一方で、気の重くなるような報道が連日行われていますが、地元のソーシャルメディアでは、1匹の子犬が生存者の希望の「シンボル」として愛され始めています。
爆発が起きてから72時間以上たったのち、捜索チームは事故現場で雑種の子犬に遭遇しました。
この子犬がどこから来たのか、また飼い主はいるのか、などは分かっていません。
現場の兵士がこの犬を調べたところ、奇跡的に擦り傷ひとつない状態だということです。
またこの犬が現場で事故に遭遇しながらも生き抜いたのか、それとも事故後にふらふらと迷い込んだのか、などについても分かっていません。
しかしこの犬の画像は中国のネット市民たちに希望をもたらしました。
「これは奇跡。はやくお家を見つけてほしい」
「化学者のチームに救助された子犬―これこそ“化学反応”だよ。助けてくれた人から逃げようとしない。とても忠誠心がある」
など、「Weibo」「Facebook」「Wechat」などのSNSで数多くのコメントが寄せられました。
「多くの人の、特に消防士たちの死亡や行方不明の話をたくさん読んだ。だからこの子犬が今の中国の強さとやさしさを表すストーリーになったのがとてもうれしい」
「これは昔からあるような動物物語じゃない。多くの悲惨な記事の間にこの子犬の話が出てくると、気分が上がるよ」
多くの人たちがこれらのコメントに賛同の言葉を寄せています。
今でも子犬は救助隊の人たちと一緒に暮らしています。