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2月27日は「国際ホッキョクグマの日」

ホッキョクグマ

 

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毎年2月27日は「国際ホッキョクグマの日」(International Polar Bear Day)に制定されています。

 

これは動物保護団体である「Polar Bears International」が決めたもので、あくまで民間レベルで行われる活動であり、強制力を持つようなものは何もありませんが、ホッキョクグマが追い込まれている状況に私たち一人ひとりが目を向け、そのためにできることへの意識を高めてゆくことが唱えられているものです。

 

この団体が運営しているウェブサイトには、ホッキョクグマが直面している現状についてのQ&Aが載っています。

 

地球温暖化のために北極の海氷が少なくなり、そこを生息地としているホッキョクグマが絶滅の危機に直面している、という現状を分かりやすく解説してくれています。

 

さらにここで取り上げられている内容は、むしろホッキョクグマの保護に対してあまり積極的ではない人たちにも納得してもらえるように書かれているものです。

ここではその中の興味深いものをいくつかご紹介します。

 

 

Q. ほかの種類のクマたちは果物などの陸地にあるものを食べて暮らしています。ホッキョクグマもそういったエサを食べればいいのでは?

そういう食べ物がホッキョクグマたちの栄養として十分である、という証拠はありません。

ホッキョクグマはアザラシを捕食する動物です。

海氷がなくアザラシが捕まえられないときは、野菜や果実、(鳥の)ガン、または鳥の産み落とした卵などを食べるホッキョクグマがいることも事実です。

しかし、栄養が摂れる鳥や卵などを食べているホッキョクグマはほとんどいません。

そもそも北極にこの種のエサがホッキョクグマが生き延びるのに十分なほど存在しません。

また植物を食べたとしても、アザラシから得られる栄養素を補うことはできないのです。

人も、ステーキを食べるときとセロリを食べる時では得られる栄養素が異なりますが、ホッキョクグマの場合も同じことです。

 

 

Q. ホッキョクグマは過去にも温かい時代を乗り越えて生き延びたことがあるのではないですか?

かつてホッキョクグマは、今後50年間に予測されている温暖化ほど温かい時代に直面したことはありません。

確かに温暖化した時代は過去にもありました。

しかしたとえそういう時代でも、今後温暖化ガスの排出を続けた場合に想定される気温よりは低い気温だったのです。

また過去の温暖化はあくまで自然のサイクルで起きた温暖化にすぎません。

自然のサイクルとは、地球が太陽の周りをまわる軌道の変化や、大きな火山の噴火によって引き起こされるものです。

現在起きている温暖化はこういった自然のサイクルではありません。

私たちが行動を起こさない限り、止めることができない温暖化なのです。

 

 

Q. 昔と比べると、ホッキョクグマの生息数は増えているのでないですか?

全世界でのホッキョクグマの正確な生息数は得られていません。

アラスカなど、一部のホッキョクグマについてはその生息数が把握されています。

こういった場所では、1970年代初頭に行き過ぎた乱獲が規制されて以降その生息数は増加していることが知られています。

しかしほかの生息地のホッキョクグマについては、あくまで生息数が推定されているだけか、推定の数字も出ていない場所もあります。

過去の生息数がどうであれ、気温上昇のせいで海氷が少なくなっていけば、ホッキョクグマの生息数は減少するしかないのです。

 

 

Q. ホッキョクグマを絶やさないようにするために、ヒグマと交尾させればいいのではないですか?

異種交配を増やしても、現在のホッキョクグマの存在を守ることはできません。

ヒグマに似た動物が現れ、そこにホッキョクグマの遺伝子が保存されることにはなりますが、私たちが目指しているのはそういうものではありません。

すでにホッキョクグマとヒグマの雑種が野生に存在していることは確認されていますが、遺伝学によれば、この種は千年単位でしか発現しないことが分かっています。

海氷が急速に失われている現在の状況では、ヒグマがホッキョクグマと交配してしまう前に、ホッキョクグマ自体がいなくなってしまうと見られています。

 

 

Q. ホッキョクグマを守るのはもう手遅れではないですか?

決してそんなことはありません!

私たちは自分たちが引き起こした気候変動を止めることができます。

そして温暖化ガスの排出を大きく減らし、北極圏の生態系を守り抜くことができるのです。

 

Climate Change FAQ - Polar Bears International

 

animallover.hatenablog.com