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韓国から「食用」のイヌを救助 里親さがしよりもトラウマ克服が課題

 

韓国でイヌの肉が食用とされていることはよく知られています。

 

イヌの肉を使った料理を提供しているレストランは韓国国内に4,000店舗を超えるといわれています。

必ずしも毎日の食卓に上るふつうの食べ物ではないらしいのですが、それでも30%の韓国人が一生に一度はイヌの肉を口にする、という報告もあります。

 

 

【救助されてもトラウマを抱えるイヌたち】

食用にされるイヌはまとめて檻の中に入れられ、そこから一頭一頭が連れ出されます。

イヌたちは電気ショックで気絶させられたり棒で叩き殺されたうえ、食材とされてしまうのです。

 

しかし、なかにはこの状態から救い出されるイヌたちもいます。

アメリカの複数のチャリティ団体は、食用として閉じ込められていたイヌたちを韓国から保護してアメリカに連れてゆき、里親を探して新しい生活に送り出す活動をしています。

 

この活動のおかげで、優しい家族に迎えられたイヌたちも多くいるのです。

 

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(里親に迎えられたイヌの一例)

 

しかし一方、ようやくアメリカの安全な檻の中で暮らし始めても、食用として閉じ込められていたときの経験がトラウマになってしまっているイヌもいます。

 

イヌという動物は私たちがよく知っているように、とてもセンシティブな動物です。

檻の中に閉じ込められた段階で、自分たちの身に危険が迫っていることを察することができます。

そのときの怖さはイヌたちの心に残り続け、救助された後でもその恐怖感に襲われてしまうのです。

 

トラウマを抱えたイヌたちは人を一切信用せず、檻の外に人が現れるだけで奥のほうに逃げこんでしまいます。

 

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さらに餌を与えるために檻の扉を開けるやいなや、イヌ同士がお互いの陰に隠れようとしてパニック状態になります。

 

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また恐怖のあまり体が動かなくなってしまうイヌもいるようです。

 

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単に餌をあげるだけではなく、去勢手術を受けさせたいのですが、触るどころか近づくことすらできないイヌも多くいます。

 

このように人を信頼しない状態では、里親を見つけることなどできないのです。

 

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【韓国でも出始めた犬食への反対意見】

トラウマに苦しんでいるイヌたちを見るのはとてもつらいことです。

しかし、食用のために毎年2百万頭のイヌが殺され、10万トンの肉が市場に出回っている韓国の犬食事情を考えると、これらのイヌはまだ幸運だといえるかも知れません。

 

そんな韓国でもようやく近年になって、イヌを食べるという食習慣は「不必要」「残酷すぎる」として反対意見が出始めたといわれています。

 

実はここで取り上げているチャリティの一つを主催しているのは、キムさんという韓国の女性です(米国在住の韓国人なのか韓国系アメリカ人なのかは不明)。

 

キムさんはとにかく時間をかけ、イヌたちが人を信用してくれるまで待つしかないといっています。

 

そしていつかはイヌたちが新しい家族を見つけることができると信じて、辛抱強く活動を続けているのです。

 

   

 

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