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アルメニアの「世界で最も悲しい動物園」からライオン親子が救出される

数年前、アルメニアの大金持ちがジャングルを模したテーマパークを作り、そこで野生動物のパレードをすることを計画。実際に動物が集められ、動物園が開園されました。

 

しかしその後このオーナーは突然姿を消してしまい、動物たちだけが残されてしまいました。

 

今でも動物園として残っているようですが、過去2年のあいだ来園者が全くいないようです。

 

ここに残されているのは3頭のライオン、2頭のクマ、2匹のモルモット。

 

みんな毛並みが悪くなり、お腹を空かせて檻の中をうろつきまわりながら毎日を過ごしています。

 

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【心や優しい老夫婦が手助け】

ある老夫婦が、この見捨てられた動物たちに出来る限りのケアをしてあげようと水や肉を運びこみ、エサを与えています。

 

また獣医を呼び、檻の外から簡単な健康チェックも受けさせてあげているそうです。

 

本当はフルコースの健康診断を受けさせたいところですが、その費用を賄うことはできません。

 

地元の自治体は動物たちの保護はできないと一方的に拒否しました。

 

そのためこの老夫婦が唯一の救い主として動物たちのケアにあたっているのです。

 

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「私には職がありません。財産などは何もない身なのです」

「このあたりを妻と一緒に歩いていたとき、この動物園から動物たちの苦しみを訴える声が聞こえてきました。中に入ってみると、メスのライオンとその子供が脱水症状を起こして口から泡を吹いていたのです」

「動物が苦しんでいるところを目にするのは耐えられません。私たちは水を用意し、何とか肉も手に入れてこれらの動物に与えました」

「私たちが集められるもので何とか餌付けをする、ということしか私たちにはできません」

「ここの動物たちはとてもさみしく、ひどい生活を送っています。力が余っていると檻の中をうろうろ歩き、退屈と運動不足によるストレスに苦しんでいることを示そうとしています」

「誰の助けも得ることができません。消えたオーナーは地元のギャングとの争いに巻き込まれたようです。政府は関わろうとしません。結局、苦しむのは動物なのです」

 

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また夫人はこう語っています。

「毎朝起きると森へ行き、クマに食べさせるエサを探します。でも十分手に入ることは決してありません」

「動物たちはとても苦しんでいます。何時間も檻の中を歩き回ることしかできません。閉じ込められているせいでストレスがどんどん溜まってきているのが分かります」

 

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【ライオンの親子は救助される】

1月の中旬にこの動物園の惨状が「世界で最も悲しい動物園」としてメディアで報道されました。

 

その後、それを耳にしたイギリスの動物保護団体が現地アルメニアの保護団体と協力体制を作り、ライオン親子の救助活動を行いました。

 

この時点でライオンは体重がもとの半分になるまで痩せていました。

 

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「ひどい状態の中で過ごしていたが、ボランティアの老夫婦のおかげで何とか命をつなぐことができたようです」

 

救助の日はひどい雪で条件は整っていませんでしたが、それでもとにかく救出することが急がれる状況でした。

 

「ケアが必要ではあるものの、ライオンたちの命に別状はなく、落ち着いた状態だ」と担当者は述べています。

 

ライオンの親子は、アルメニア国内に検疫施設が整備されるまで温かい檻の中で世話をされることになります。

 

その後、長い移動に耐えられるようになったら、アルメニア国外の動物保護区に開放する予定です。

 

「この救助は第一歩にすぎません。ライオンの救助がすんだら、今度はほかの動物もこの動物園から救出しなくてはいけません」

 

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