ウサギの飼育は難しい?飼い始める前に知っておきたい9つのこと
イヌやネコのみならず、ウサギもまたペットとしてとても人気の高い動物です。
事実ウサギは世話もしやすく人にもなつきやすいのですが、飼い始める前に知っておきたいことがあります。
以下9項目をチェックし、十分対応できることが確認してから里親になってあげましょう。
1. 小さな子供にとっての最初のペットとしては最適ではない
ウサギはとてもデリケートで怖がりな動物です。
正しく扱ってあげないと恐怖心を感じてしまうため、その脚で人をけり返してきたり、かみついたり、引っかいたりすることがあります。
また床や地面から拾い上げるときには、カラダの前後をしっかり支えて抱きかかえないと、ウサギの背骨を損傷してしまう可能性があります。
長い耳をつかんで拾い上げるようなことは決してしてはいけません。
2.ウサギ同士で仲良くなれない場合もある
二匹目のウサギを飼うときは、すでに飼っている一匹目と仲良くやっていけるかどうか、事前に確認してあげましょう。
里親を紹介している団体などでは、一定の場所を用意して、二匹がケンカをしないかどうか確認できるところもあります。
その場合は今すでに飼っているウサギを連れて行き、相性を試してみましょう。
また二匹を同じケージに入れて買う場合は、去勢手術をして、お互いに攻撃的にならないようにしてあげましょう。
3. ウサギは噛むことが大好き
当然のことながら、ウサギは噛み付いていいものとダメなものとの区別が出来ません。
そのため、家の中でウサギを歩かせる場所にかんしては、ウサギの強靭な歯で噛まれても大丈夫なものだけをおくようにしましょう。
電気コード、本、家具などに近づけることはできないと考えてください。
一方、イヌやネコ用のおもちゃなど、噛んでも大丈夫なものを用意しておいてあげましょう。
4. 定期的な運動が必要
ウサギは走り回り、飛び跳ねるスペースが必要な動物です。
大きなケージがあれば理想的ですが、屋外に出してあげたり、部屋の中で運動をさせてあげてもよいでしょう。
屋外を走り回らせる場合は、都心から離れた場所のはずですので、ウサギがほかの外敵に襲われることがないよう常に監視しておく必要があります。
一日に数時間の運動をさせてあげる必要があります。
5. バランスの取れた栄養が必要
ペレットと呼ばれるウサギ専用のエサに加えて、干草を食べさせてあげましょう。
ウサギの腸内を健康に保つのに大変重要です。
できればいつも食べられる場所に干草を置いてあげるのが理想的です。
またレタスやかぶの葉、にんじんの葉など緑の葉っぱも食べさせてあげましょう。
6. 定期的にケージを掃除してあげる
一週間に2~3回はケージを掃除してあげましょう。
ウサギの居住環境を清潔に保ち、悪臭の原因を絶つこともできます。
ウサギの消臭にはポプラの木の削りくずが最も適しています。
スギやマツの木の削りくずを使うと、ウサギは体調を崩してしまう可能性がありますので、使用を避けてください。
またいわゆる「ネコの砂」をウサギに使うのもお勧めできません。
7. ウサギは屋内で飼うペット
ウサギは外敵からの攻撃を受けやすい動物です。
また共同生活を好む動物であるため、一匹だけで庭に置き去りにされても環境に慣れることができません。
そのため屋内飼いをすることが求められます。
屋内でも音のうるさい場所は避けてあげましょう。
とても怖がりな動物ですから、音のせいでストレスを感じてしまう可能性があります。
8. 健康状態をつねに注意する
ウサギの健康状態についてよく知っている必要があります。
また獣医の先生に見てもらう必要があるかどうか、つねに注意を払ってください。
下痢や拒食症の症状が見られたら、動物病院に行く必要があります。
ほかのペットと同じく、ウサギも定期的な健康診断が必要です。
できれば小動物を専門とする獣医さんに診てもらうのが理想的です。
9. 毛のブラッシングを忘れずに
毛をブラッシングしてつねにキレイに保ってあげるようにしましょう。
やわらかいブラシで毛全体をブラッシングしてあげます。
ウサギは自分で毛づくろいをするため、顔とお腹のブラッシングはする必要ありません。
このとき抜いた毛は、ウサギが食べてしまう可能性がありますので、すぐに片付けるようにしましょう。
ウサギはあなたの親友になれるかわいいペットです。
健康的な餌付けをし、ケージをキレイに保ち、新鮮な水と十分な運動、そして一緒に遊んであげることで、長い場合は10年間もあなたと一緒に暮らしてくれる相棒となってくれます。