ニューヨークで立て続けに起きた猫の救助劇
ニューヨークでは、猫の救出のために人の交通が妨げられるという出来事が、この1週間で2回連続して発生しました。
【線路に飛び降りた猫「ジョージ」の話】
7月23日(水)、首輪とひもをつけ飼い主といっしょにニューヨークの地下鉄の駅にいた猫が、ひょんなことから飼い主の手を離れ、線路まで降りて逃げてしまうという出来事がありました。
この結果、約40分間にわたり地下鉄は停止。合計83本の運行が止められ、約1万人の足に影響がありました。
この日の夕方、会社員たちが家路を急ぐ帰りのラッシュアワーの最中。
「ジョージ」と言う名前の猫は、飼い主の23歳の女性と首にひもがつながれた状態で一緒におり、獣医の先生のところへ向かう途中でした。
しかし飼い主がわずかな間手を放した隙に、ジョージは線路に降りてしまったのです。ちょうど地下鉄の列車が駅に入ってくるところでした。
幸運なことにジョージがいる少し前の場所で列車はストップ。乗客はみな列車を降ろされました。
線路の電源を切って、警察官二人が線路に入り、ジョージは無事に救助されました。
地下鉄は少なくとも30分以上は停止を余儀なくされ、その間、他の列車も路線を変更して対応したとのことです。
(Lady walking cat on a leash managed to snarl 83 subway trains | New York Post)
【ハトを追いかけて橋から降りれなくなった猫の話】
7月25日(金)、同じくニューヨークで、迷い込んだ一匹の黒猫の救出のためにマンハッタン・ブリッジが1時間に渡り通行止めになる出来事がありました。
今週の水曜日、ブルックリンの会社員が最初にこの猫の存在に気づきました。
猫はハトたちを追いかけ、橋を行ったり来たりしていたのです。
それ以来、猫はハトを追いかけどんどん橋の上へ登ってゆきました。
しかしあまりに高く上ってしまったため、狭い出っ張りのところで立ち往生してしまったのです。
心配した通勤客がニューヨーク市と動物救護グループに、この野良猫のことを報告しました。
ニューヨークの「アニマル・ケア&コントロール」の従業員は金曜日の朝、マンハッタン・ブリッジまで派遣され、猫を発見。ニューヨーク市全体がその対応に追われることになったのです。
「人に橋を登らせておくことは出来ない。猫も同じです」と交通局のスポークスマンは語っています。
作業員たちは橋の左側(マンハッタン方面行き)のレーンを午後1時に閉鎖しました。
橋を通行止めにしている間、大きな金属製のケージに猫を入れるために交通局と動物保護団体は協力して作業を進めました。
結局、おびえる猫を捕まえ、レーンの閉鎖を解くまで1時間かかったのです。
その後、獣医が健康診断をし、この猫が野良猫なのか迷い猫なのかを調べたいとしています。
もし野良猫なのであれば、新しい里親はマンハッタン・ブリッジでの大冒険を誇りに思うでしょう。
(Cat rescue on Manhattan Bridge shuts down traffic lane | New York Post)