「ガラパゴスゾウガメ」について調べてみた
(http://animals.nationalgeographic.com/animals/reptiles/galapagos-tortoise/)
この5月にガラパゴス諸島のイザベラ島で33年ぶりの噴火があり、希少動物への影響が危惧されていました。
大きな影響はなさそうだという報道もありますが、心配は続きます。
【ガラパゴスゾウガメの特徴】
ガラパゴス諸島に生息する生物で特に知られるのが「ガラパゴスゾウガメ」です。
一般にガラパゴスゾウガメと言われているカメも全部で15種類に分かれており、そのうち4種類はすでに絶滅しています。
これだけの数に分類されるのは、ガラパゴス諸島は19の主な島々で成りたっており、その多くの島に、その島特有の種が生息しているからです。
しかしこの分類の仕方も、生物学者によって意見が分かれているとも言われています。
ゆっくり歩くことの象徴とされるカメですが、ガラパゴスゾウガメも例外ではなく、時速約0.3キロで歩くことが確認されています。
朝太陽が昇ると、1~2時間の日光浴をします。その後は、夕方までのんびり歩いたり、途中で草を食べたりして過ごします。日中の活動時間は8~9時間と言われています。
島によっては雨季と乾季に分かれるところがあり、湿気の多い雨季には低地に住み、乾季は高地に移動するという季節ごとの住み分けをしている種もあります。
この低地と高地の間の移動は、親子代々引き継がれているため、どの世代も通る道が決まっていて「トータス・ハイウェイ(カメのハイウェー)」と呼ばれています。
ガラパゴスゾウガメは、水分を草(特にサボテン)を食べることで摂取できる動物です。水を飲まなくても半年は生きられることが分かっています。
またカメは長生きで知られていますが、ガラパゴスゾウガメは野生で生活している限り100年は生きることが分かっています。
よく知られた長生きのカメに「ハリエット」がいます。最初はイギリスへ、その後オーストラリアに連れて行かれ、現地の動物園で飼育されました。2006年に死亡したときの推定年齢は175歳(1830年生まれ)だったと言われています。
【絶滅の怖れ】
ガラパゴスゾウガメは、人間が食料や燃料油などの目的で大量に捕獲したことがあり、そのせいで絶滅の危機に瀕した動物です。
また、人間が連れ込んだ家畜が自然の草木を食べ荒らしたため、生息地を奪ってしまったことも絶滅の危機に追いやられた原因と言われています。
現在は一部の種については個体数が増加傾向にあり、自力で存続可能な状態にまでなっているようです。