ニューヨーク州 渡り鳥のために消灯プランを実施
アメリカのニューヨーク州は、州で運営しているビルの照明のうち、必要ではない証明は消すことに決定しました。
春から夏にかけて飛び渡る鳥たちの邪魔をしないようにするのが目的です。
渡り鳥たちは夜空の星をたよりに飛ぶ方向を判断しているといわれています。
しかし都会の照明により方向感覚を失ってしまい、ビルに激突する鳥が現れているのです。
「死に導く光の魔力」などとして知られるこの現象は、アメリカ全土で一年間に10億羽もの鳥の命を奪っていると試算されています。
何百万もの鳥がニューヨークを通過して大西洋沿岸を飛んでゆきますが、これからは多くの鳥が安全に北へ向かって飛んでゆくことができるでしょう。
消灯時間は夜の11時から夜明けまでで、ロックフェラー・センターやクライスラー・ビルディング、タイム・ワーナー・センターなど著名なビルもこの計画に協力することを表明しています。
ニューヨーク州では「I Love NY Birding」と題されたウェブサイトを立ち上げ、ニューヨークでのバードウォッチングや、今回の消灯プランに参加する方法などの情報を提供してゆく予定です。
すでにシカゴやサンフランシスコでも同様の消灯プランが実施されています。