【獣医の答えるQ&A】 安楽死、ペット保険、犬のしつけ

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Q: 私の孫が 飼っているモルモットが猫に襲われたため、後ろ足の片方を切断されてしまいました。多額のお金がかかりますし、モルモットが3本足で歩いているのを見るのはとてもつらいです。いっそうのこと、このモルモットを永遠の眠りにつかせてあげたほうが動物に対して親切なのではないか、と思うのですが…

 
A: 人が動物を安楽死させたほうが「親切だ」と言うときは、「小さな動物にこれほどお金をかけられない」と言うことを遠まわしに言っている場合がほとんどです。モルモットが動き回っていて、しっかりエサを食べ、特に奇妙な行動をしていない限り、生かしておいてあげるのが最も親切ではないでしょうか?

 

Q: 動物愛護団体から子猫の里親になったとき、1ヶ月の無料保険をつけてもらいました。この保険が終わってしまう一週間前に、もっと安い別の保険に加入しました。その後になって気づいたのですが、新しい保険は古い保険が終わってから15日後に始まることが分かりました。ところがちょうどその15日間中に、子猫が病気になってしまったのです。私は治療費を実費で支払わなければならず、その結果新しい保険では、同じような病気になったときには保険が効かないことになってしまいました。これはひどくありませんか?

 

A: この件は、契約書の細かい規約までしっかりチェックしなければいけない、と言うことを教えてくれる例です。これはペットの保険に限らず、人間の保険でも、特に保険を切り替えるときに起こる難しい点です。毎月の保険料を節約できる一方、このような問題の可能性を考えると、元の保険を続けたほうがより安全といえるでしょう。

 

Q: もし私が襲われるようなことがあったら、一緒にいる40kgのゴールデン・レトリバーが犯人を襲って、場合によると犯人の命を奪ってしまうかもしれません。犬にもっと「適切な」行動をするようしつけをすることは可能でしょうか?

 

A: 犬が見知らぬ人を攻撃してしまうのをやめさせる、と言うのは多くの飼い主とって共通の心配事です。おそらく飼い主ご自身がどのようなことを望んでいるのか、あらためて意識してみましょう。犬が飼い主を守ろうとする行為そのものと言うより、むしろ犬が一緒にいるというその存在自体が、犯人を遠ざけることになるものです。

 

出典:

www.telegraph.co.uk